2021 富士ヒル『友情パワーで初ゴールド』の巻
※今回はフワフワした感じですが、ゴールドを目指していた一人一人に物語があるので、そのうちの一つくらいにご覧下さい!
今年はちゃんとやってきましたね!
富士ヒルが!!
1週間前から急にやる気が出てきて、正直準備って程の事も特にせず…
ご存知の方も多いと思うし今更説明する必要性も無いけど、ゴールタイムによって色分けされたリングが与えられる。
“90分切りはブロンズ 75分切りはシルバー
65分切りはゴールド 60分切りはプラチナ”
と言う感じで、ゴールドは上位1%(今年は2%くらいらしい⁉︎)、プラチナは1%以下となり、ゴールドを取る事がヒルクライマーのステータスの一つとなるのだ!!
ちなみに2年前出場した時は、調子も悪くなかったしゴールド取れると思ってたのに68分と大惨敗。
この時は不完全燃焼で、
今回の目標は走り終わった後に満足出来る!
(その結果、自己ベストが出れば良いな〜くらいでした)
【今回の装備紹介!】(いつも一緒だけどw)
バイク:コルナゴv2-r
ホイール:roval clx32
タイヤ: P ZERO VELO TT 25c(クリチャー)
スプロケ:12-29
重量:7kg
【前日の夕食】
鍋焼きうどんセット!!
“やぶ”ってお店でどのメニューもボリューム多め!カーボローディングもしっかり!!
17時に宿にチェックインして、富士山撮影会!笑
富士山って無駄に撮りすぎるよね😁
宿では試走もして無いので、YouTubeで64分くらいの人の動画を見る!(1.5倍速でw)
あとは9時半ごろ就寝、3時起床。朝飯は半額の肉弁当とランチパック。炭水化物多めにカロリー的には1000ちょっとかな?(1時間くらいのレースはこのくらいが良さそう)
会場には4時半ごろ着いて、駐車場から会場まで2kmくらいゆるゆる走り、刺激入れで10秒くらいスプリントしたつもりが5倍も出ないw
まあ、マスク&酸素薄いからそんなもんかと気にせず。
6時45分スタートなので、それまでは知り合いの方と雑談しながら情報収集…
そこで「アフロさんって人がゴールドトレインをつくって50分頃に出る」「Yuさんがスタート20分鬼引きする」って情報を捕捉。
アフロさんって人は知らないけど、YuさんはTwitterでやり取りしたやり事もあるし赤城の実績もある有力者。
そんな情報が出回ってて、ゴールド狙いの大概の人はスタート時間丁度に出ず、大きな集団を作って省エネ作戦を取る様だ!
(↑多分、みんな弱ペダの街宮みたいな。笑)
で、俺は「まあゴールドは無理だろうしテキトーに来たトレインに乗ろう」と45分ジャストにスタート!笑
【レース編】
計測の始まるパレード区間まではノンビリ行くと、前の方に去年の新潟ヒルクライムでボコられたフォーカスおじさんと、最強ヒルクライマーさんを見かけた(他に知ってる速い人いなかった)
最強ヒルクライマーさんはクレバーな走りをするのでトレインの見極めとかはピカイチ(と勝手に思ってる)
ピッタリ後ろ付けていると急にペースを落とすので
俺「何か待ってるんですか?」と質問する。
最『良い波を待ってるんだわ』
ってやり取りをしてると、後ろからもの凄い勢いのビッグウェーブ来た!!!
これが噂の“アフロ田中トレイン”(←勝手に命名)だな、予告通りその先頭にはYuさんらしき人が前を引いてるのが見えた🙄
ざっと見た感じ30〜40人くらいの大集団のヒラヒラと3/4両目くらいの位置につけるも、人数が多すぎて中切れもあり走行ライン確保が難しい!!
序盤5kmくらいは勾配がキツいので頑張りすぎたく無いのに、無駄にインターバルが掛かって足がキツい😇
誰がどのくらいの脚力かまるで分からないから、指標になる人を早めに見つけたいな〜って思ってたら、後ろから“某ギロッポン有名チーム”ジャージを着た人が上がってきた!
「ギロッポンジャージで遅いって事ないだろ」と思いくっついていたら、無事集団中段に戻れた…
スタートから5kmくらいかな?
男引きの役目を終えたYuさんを見つけたので話しかける。
俺「引いてくれてありがとうございます」
「ポケモン強いっすね」「色々文献みてて凄い!」「答えはyesですか?」とか無駄に話しかける。
レース中アドレナリン出まくって、お喋りになるの俺だけ?笑
(今日は弱ペダネタ豊富)
数km一緒に走ってる中で、
多分お互い1番印象に残ってるやり取りで、
俺「お喋りしてると走るの楽になるとかエビデンスないっすかね?」
Yu「ない!!!」(即答)
前半はこんな話をしてたお陰もあり、かなりリラックスして走れたと思う🥺
徐々に力尽きていくYuさんに感謝しながら、ぬるぬると集団の中に入っていくのであった…
参考までに
1合目までに15分くらいがゴールドの一つ目安になる様でギリギリ!笑
10km地点までこれが速いのか遅いのかは知らん!笑
しばらくは集団の中で温存しながら、集団の先頭が加速→中切れが起きそうなとこだけ注意して、少しずつ位置を上げる。集団も最初に比べて小さくなってる。
(何km地点か忘れたが)先頭がローテしてなくて固定されてる。ペースが明らかに上がってない。
しかも、緩斜面で軽量級クライマーのミニマムさん(今年はハルヒル単独41分連発で絶好調)が引いてる!!(しかもフロントシングル!)
冷静な俺『いや、ここは集団に残って我慢だ』
リアルな俺『うおぉ!すみません、少し前引かせて下さい!!』
↑“あぁ、何してんの俺ぇえええ”
完全に気持ちがかかり気味の俺と、冷静さを取り戻し後悔しながらも楽しい“レースというリアル”…
元々前の方引いてた人に「どこまで回せる?」みたいな事聞かれて、「友情パワーで乗り切ります!」とキン肉マンばりの返答!
途中、ミニマムさんに対しても
「やっぱ自転車って楽しいですね!」お喋りクソ野郎発動!笑
楽しいだけでペースが全く分かってない俺に、「4合目50分切ってればゴールド圏内だよ」って優しいミニマムさんが教えてくれた!
手元のタイム見ると47〜8分!?あれかなり速いか?と思って余計に気持ちが掛かりまた前を引く。
“後から気づいたが4合目大沢駐車場(17.5km)は少し先で、通過は49分ちょいだった”
(´-`).。oO(あと15分くらいか。でも序盤温存してたから足も心臓も余裕あるしイケるっしょ!!)
何より、実績と信頼のあるミニマムさんが近くにいるのが心強い!!
「残りは気合か…」
ここに来てお喋りな俺が独り言をポツリ。
(↑1人でドラマモード。笑)
とは言え、山岳スプリットラインが地味にキツい。しかも向かい風が強い。いつもなら大した坂じゃないのに…
一緒にローテしてた人が
「この後はこの向かい風が神風(追い風)に変わる!頑張ろう!!」と鼓舞!
みんなでローテして行く!!
うーーん、やっぱキツい!!!笑笑
俺も先頭で回せる時間が短くなって、早めにローテを変わってもらう。申し訳ない!!
けど、ここまで来てゴールド取れなかったら序盤流れを作ってくれたYuさんや一緒にローテ回してくれた人に顔向けできない。
1番は2年前の俺と同じ中途半端な結果になるのは嫌だ!!!
平坦区間スピードが乗る。
前の集団で落車が発生!?
「落車あー!!」俺も出せるだけの声を張り上げる。
スピードの出やすいトンネルを抜けて手前、手元を見ると“1時間3分”
ここで肝心な事に気づく。
ゴールがどこだかわからねぇ!!!
一緒に走ってた人に「ゴールどこすか?」って聞く始末…笑
タイムがどこまであってるか分からないけど、自分が回せる範囲で全力で回し切る!!(ミニマムさんはラスト2kmくらいからゴールド確定で流してたらしいけど笑)
(ラストは286w 4.7倍と激ショボスプリント笑)
ミニマムさんと一緒に並んでゴール!!!
(↑脳内ではこんなイメージw)
お互いに巨人の原監督ばりのグータッチ!笑
そして「うぉおお!!!やったー!!!気持ちいい!!!!」
久々に感情爆発🤯🤯🤯
これだから自転車もレースも辞められないよな!
ゴール後は一緒にトレイン組んでた人と健闘しあう至福の時間。俺が2年前に憧れてた景色だ!
他の大会以上に目的意識が明確で協力&協調しやすいから、走り終わった後清々しい⭐︎
富士ヒルって“コレ”が醍醐味なんだろうな、さすが富士山△だぜ!(語彙力)
山頂では他の方の結果を聞いたり、あのフォーカスおじさんにもご挨拶出来たり!笑
あと、最強ヒルクライマーさんから一足早く『最強ゴールドシール』を頂いた!
最強のファンである俺からすると、ゴールドリングより嬉しい(*゚▽゚*)
(そして、速攻で貼り付ける。笑)
【総括】
赤城の時は練習も積んでやれる事は全てやって出し切った。練習も減量も機材も全て。
今回は仕上がり最悪で無理だと思ってたけど、人との繋がりで最後まで諦めなかったのが大きかったかな!
久々のレースって事もあったけど、過去1番楽しいレースだった(*゚∀゚*)
【富士ヒル攻略について感じた事】
- とにかく集団を使うべし(※雨の際はサングラス必須。顔面に泥水バシャバシャになってドラフティング出来ないから)
- 序盤5kmは飛ばさず、エアロフォーム意識
- 中切れを起こしそうなら、多少足を使ってでも集団に復帰するべし(単独よりマシ)なので、週1でも短時間インターバル練習を!
- 前を見てカラーコーンに注意して安全走行
- 集団を使えば4.2〜4.5倍あればゴールド圏内(年代別に限りの話)
- 雨降りも考慮して、下山荷物はカッパや防寒着多めに!
※数年前までゴールド獲得ラインとして、“PWR5倍必要”って言われていたけど、機材の変化や相対的なレベルの向上、今回顕著に出たSNSの活用(練習方法や仲間作り、大会時の準備等)環境の変化が多いと思います!
最後にまたも大好きな弱ペダネタで締め括り。
『富士ヒルには相反する魔物がいる』
『大空に舞う鳥を石ころに変えてしまう魔物と』
『ただの石ころを鳥に変えてしまう魔物』
『富士ヒルは特別なレースだ。普段通りの動きなんてここじゃできない』
『もし2つ目の魔物を味方に出来たら恐れるものは何もない。あの4388番、もしかしてあいつ…』
by山形最上
【レース結果】
1時間4分2秒(年代別15位)
体重60kg 256w(PWR4.26倍)
ゴールド達成!
【今後の話】
自転車を初めて4年半。
目標の一つとしていた“富士ヒルゴールド”は今回達成!2年前には“赤城での入賞”も達成!
あとは“乗鞍で表彰台”のみとなった(なお、今年はエントリーせず)
今回は人に恵まれ運も味方してゴールド取れたけど、練習不足は否めない。ここで満足せずに結果に対して因数分解をして、(来年出るなら)満足した体の状態で挑みたい欲もある。
今年はもう自転車“は”レース出ないかもしれません。趣味として楽しく自転車には乗ってると思いますので、皆様また遊んでください!😌
またコロナ禍で無事大会を終えられた事も、運営やボランティアさんに感謝ですね!!