2022 赤城山ヒルクライム エキスパート11位
原点回帰、そして挑戦。
コロナ禍になってから3年。
久々ワンシーズンレースがあり、今年最終レースとなった「赤城山ヒルクライム」
埼玉県北民の私からすると、ほぼ地元レースであり、全ての山で最も愛しているのがこの赤城山だ!!
競技歴5年のベストレースを1つ挙げるのであれば、3年前の同レースである。
この時は練習と体重管理も上手く行き、レース中もPWR5倍だせた事で、60分を切りを達成して年別3位入賞した。
逆にこの“過去の栄光”にしがみついていたし、
これ以上は走れないと心の中で「リミッター」をかけていた感覚。
そして、3年前の赤城は競技歴2年ちょっとで(年別とは言え)駆け上がり、1度燃え尽き症候群に陥った。笑
そんなリミッターのかかったままの赤城。
超えていくには、同じ赤城に再び挑戦する以外の方法はない。
この赤城HCは年別3位入賞すると、
“次回以降はエキスパートに強制転換”ってルールがあったので、今回はエキスパートに初参戦!
※実は今回からこのルール撤廃されてたらしい!笑
エキスパートクラスの違いとして、単純に年代別で結果を出した人達が集まるのでレースレベルが高い。あとは計測方法がグロス(先頭の人がスタートしてから全員計測開始)
挑戦と言っても、1度乗鞍で気持ちが切れて仕上がり的には乗鞍が100なら、今回は85くらい。
体重も55kg→58.5kgまで増量。
CTLは乗鞍の時から現状維持で65〜68をウロウロ。
乗鞍まで頑張っていた“遺産”を使って、どこまで走れるか??
タイム的に出来れば60分切りが目標!
とりあえず初のエキスパートだし“楽しむ事”だ!
記念も含めて、スタートだけ先頭に陣取る!笑
(どうせ、この時だけしか先頭走れないし…)
写真引用:上毛新聞より(右の青いやつ)
あとはグロス方式だから、先頭が見える位置でスタートしたかったのもある!!
と、記念先頭かと思っていたらスタートして直後から以外とローテが回ってくる…笑笑
自分なんかより強い人ばかりで、本当なら集団でヌクヌクしているのがセオリーだ。
「まあ、エキスパートの先頭走る機会無いし記念で行ったれ!!」
って感じでほんの少しですが、先頭も経験!笑
(先頭のメリットは車載動画に写れるのもあるし)
ちなみに今回の作戦を前日にツイート
明日の作戦はこうだ!!
— うらー@裏山のナナフシ (@ika_nobori) 2022年9月24日
①旧料金所まで頑張ってって付いてく
②姫百合で安定のグッバイ
③最後まで頑張る!!!
乗鞍を頑張りきれなかった分、満足いく様に頑張るのみ。
タイムは知らん。
単純に行けるところまで頑張るのみ!!笑
序盤PWR 5〜5.5倍が続く。
ストラバを見ても、スタートから旧料金所まで5倍程度出ていた!
第一目標は達成して安堵…笑
逆に言うと、年別でもエキスパでも旧料金所でペースアップするので、ダンシングでついていく。
集団もまだ15〜20名くらいいたかな??
とにかく第二目標の姫百合まで頑張る!!笑
極端にペースが上がる事は無いけど、ここはエキスパート。
年別民からするとペース走がキツい(´-`).。oO
自分の後ろもポツリ、ポツリと千切れて行く…
自分以外の面々を見ると自分含んで約10人。
天照がいっぱい!!!
有名山岳チームのグランペールも2人!!
COWの良太さん
ヒルクラ界隈で有名な人ばっかりでファンとしては“特等席”を独占してた気分!!
そんな事思って一応、自分の後ろを見ると誰もいない⁉︎⁉︎
ここで、一つ大変な事に気づいた。
「千切れたら単独走だ。それが1番キツい!!!」
赤城に限らず、ヒルクライムを1人で走り切るのはメンタル面がキツい。
“行くも地獄、落ちるも地獄”
気持ち的には、目標の姫百合まで着いて行きたい。だが、足も心肺もキツい。
その時は直ぐに来た。
赤城の第一カーブ
(赤城は意味わからん中腹からカーブの番号がふられており、12km過ぎで第一カーブが現れて60以上続く)
(ブリーチのウルキオラが1番だと思ったら、実はスタークが1番だった…的な?)
残念ながら姫百合(15km地点)まで辿り着かず、第一カーブでグッバイ👍👍
「あ〜もう無理か〜」って思って後ろを振り向くと、誰もいなかった“はず”の背部に見慣れたピンクのジャージが!!!
しかも、超よく知る顔だ。
COWのなべ君が上がって来てくれたのだ!!
(※なべ君は白石峠20分台でめちゃ強い)
このタイミングでなべ君が上がって来なかったら、ペースも気持ちも保てず、ダラダラと走って終わっていたかも知れない…
乗鞍の時も諦めかけた時にCOW(ミズムラ君)に助けられ、今回もCOWに助けられた!
COW『climb over wall GUMMA】
この言葉を体現するには、
地元の赤城でこそ発揮すべき!!!
(自分はCOW入ってないけどね。笑)
なべ君と合流してからは、2人で回す。
緩斜面は瞬発力がある、なべ君。
急斜面は軽量系な自分が交互に引く。
姫百合手前で40分ちょっと。
「このペースなら1時間切れるよ」と声を掛けて鼓舞する!
嘘はついていないが、レース後に計算し直したら割とギリギリだったけど…笑
走ってる途中、なべ君が「今日楽しいですね!!」って声掛けてくれた。
めちゃくちゃキツかったけど、その意見に同感だで「一緒に走れる事無いし、こんな楽しい事ないね」って返す!
付き合いたてのカップルみたいなやり取りをエキスパのレース中にしてた…笑笑
約8kmを2人で走り、ラストの直線に入る。
俺はいつもこの直線でスプリント負けをするのだ…
「今日はロングスプリントで勝つ!!」
支え合ってきた仲間が再び最高のライバルに戻る!!
暫く後ろについていた、なべ君を振り切る為にガムシャラに踏む!!!
引用:ガチンコサイクルTV
「あっ何度も見た景色だ…笑笑」
結局、なべ君には1秒差で負けはしたが、かつて無いほど清々しいゴールだった!
【結果】
59分23秒 エキスパート11位
285w (PWR4.87倍)
レース後は知り合いの方とおしゃべりや健闘して讃えあう!!
下山中にはアレグロのチームメイトえのさんとおしゃべりしながら下る。
えのさんはレースだけで無く、改めて自転車の本質的で色んな楽しみ方を探求しているらしい!!
自分も初心に帰って、知らない峠や景色を見たくなった。
今シーズンのレース活動はこれにて終了。
楽しい思いも、悔しい思いも、人との出会いも、成功も失敗も成長も…
自転車を乗り続けているからこそ経験できる事だ。
自分の親と年が近い人達も頑張っているのを見ると、まだまだ自分もと思えたしアドバイスも沢山頂いた。
来年のレースはまたハルヒルからスタートだが、「自転車」と言う趣味自体は長くマイペースに楽しんでいきたいと思えて良い一年となった!!
では、また道の上で…!!